こんにちは!
Salon de eau の須田です!
8月夏真っ只中なので本当に暑い日が続いてますね。。。
どうぞ水分補給は意識的にして、この暑い夏を乗り切りましょう!
私は最近梅肉エキスを購入して、夏バテに役立ててます☆
もちろんお豆腐の湿布も熱取りに大活躍です♪
今回の病院アロマレポートは2012年12月に書き留めたものです。
私たちにとって当たり前のことが、実は人としての権利だったり、自由だったり、
自己肯定するものになっているんだとAさんから気づかせていただきました。
患者さんを通して、私自身の状況にも気づかされます。
Aさん 77歳
主病名:アルツハイマー型認知症
使用オイル:スイートアーモンド油 10ml
マンダリン 2滴 1%
施術部位:四肢
浮腫:あり(軽減しました)
冷感:なし(火照りあり。軽減しました)
乾燥:あり(保湿されました)
今まで何度か担当させていただいてますが(いつもデイルーム)
今回は初めてAさんのお部屋で、横になった状態でのトリートメントをしました。
手から施術を始めると、右の手掌が痛いと訴えており
トリートメントすると「お薬塗ってもらったらすぐ痛くなくなった」と仰って
アロマオイルをお薬と思ったようでした。
その日は息子さんのお話や、ご姉妹のお話、病室から見えるワークショップのお店の話など、
いつも以上にたくさんお話ししてくださいました。
やはりご自分のお部屋で、周りに人がいらっしゃらない時の方が話しやすいのかもしれないです。
今回お話した中で特に印象的だったのが、お金のお話でした。
「あそこにワークマンてお店見えるでしょう??(作業着が売っているワークショップのこと)」
あそこね、いつも混んでてね、車がいつも10台停まってるの。
私ね、一度あそこに行ってみたいの。でもね、私お金持っていないでしょう。
お金持ってない人がそんなところに行っちゃダメよね。
でもね、私行ってみたいんだ。」
「私の実家がね青森にあるんだけど、もうそこにはね誰も住んでいないの。
でもね、私青森に行きたいんだ。
だけど、私お金持っていないから電車に乗れないの。」
Aさんは認知症を患っているので、どこまでを自覚されて仰っているのかはわかりません。
しかしこのお話から、Aさんの心の奥で感じていることが現れているのだと思いました。
お金を持っているということは、Aさんにとって”自由に好きなところへ行ける”ことなのかなと。
認知症患者さんのいる病棟はある意味隔離されている空間でもあります。
私たちは病院でのトリートメントが終わればまた外での生活をし、自分で選んで物を買ったり、
どこか寄り道をしたり、自分の意思を持って行動できます。
お金を持つこと。何かを買うという行為。
私たちにとっては日常で当たり前のようなことなので、大袈裟に聞こえるかもしれませんが
人としての「尊厳」「権利」「自由の1つ」でもあるような気がしました。
入院されている患者さんは病院での生活が日常であり、
どういう空間でどういった生活をされているのかということを
もっと想像してみることは必要だと思いました。
そう思うと一回のトリートメントがどういうものでなくてはならないのか。
私はどう立ち振る舞うことができるのか。
患者さんにトリートメントを受けてもらうことで、どう感じていただきたいのか。
その方のバックバーンを想像し、自己満足の押し付けにならない施術を
これからも意識していきたいと思った日でした。
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